リキテックスは1950年代以降、世界のアートシーンの中心は、ヨーロッパから、アメリカ大陸へと移って行きました。当時のアートシーンは新しい表現、技法、そして材料とニュースタイルの追求に拍車がかかっていました。多くのアーティストが新しい表現を可能にする素材の登場を待ち望んでいたのです。1955年、アメリカで理想的な絵具の研究を重ねていたDr.ヘンリー・レビソンは、その絵具のバインダーとしてアクリリック・エマルジョンに着目し、成功を収めました。比類のない安定性を持つ、世界で最初の水性アクリル絵具「リキテックス」の誕生です。リキテックスカラーは、当時第一線で活躍していた若いアーティスト達に積極的に支持され、60年代以降のアメリカンアートの隆盛を迎えました。そして新たなアートの潮流とともに、リキテックスもまた世界中であらゆるアーティストに愛用されるようになったのです。
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